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手の病気

はじめに

 手の外科とは、主に手の病気や怪我を治療する診療科ですが、単に手といっても皮膚から骨までの間には、腱(スジ)や神経や血管があり、何と何がどこで障害されているかによって、その病気や怪我の形もさまざまでその治療も多岐にわたります。


(アダムの創生、ミケランジェロ、システィーナ礼拝堂)


 手の外科では、1mm程の神経や血管といった小さなものを、顕微鏡を使って手術することもありますが、では、腕のどこに問題があったら手の外科へ行けばいいのでしょうか。
一般的には、腕神経叢という首の脊髄から手にいく神経が出て行く首のすぐ近くの障害を治療する事もあり、手の外科とは首の付け根から指の先までの治療を行ない‘上肢(腕)の外科’といわれる事もあります。
首・肩・肘・手首、勿論手や指に問題のある方は一度手の外科医にご相談下さい。

 

手の病気

一概に手の病気といっても生まれたばかりの赤ちゃんの手の先天異常・手の使い過ぎによる腱鞘炎やリウマチなどの関節の炎症、怪我や事故による脱臼や骨折、神経や腱(スジ)の障害や断裂、加齢による関節の変形、皮膚や皮下・骨の腫瘍と様々です。
腱鞘炎など実に一般的な障害から大変稀な病気まで、上肢に発生した障害のすべてが手の病気になります。
代表的なものをいくつかご紹介します。



 へバーデン結節
指の第一・第ニ関節が変形したり腫れたりする病気です。加齢による関節の変化で、変形性指関節症とも言われます。変形の強い場合は手術を行なう事があります。

腱鞘炎(ばね指)
 親指から小指のどの指にも起こります。指の付け根に痛みを起こしたり、カックンカックンと指がばねの様になったり、曲がったままになる事もあります。
注射が効果的ですが、繰り返す場合は手術を行ないます。

ガングリオン
 手にできるしこりで多くは手首や指の付け根の関節の近くにできます。原因は不明ですが、痛みがなかったり、大きくなければそのままでも構いません。中身はゼリー状で針でさして抜いたり、再発するときは摘出手術を行ないます。


手根管症候群
 親指から薬指のどれかからすべてがしびれる病気で、手首のところにある神経の障害です。特に朝方の痛みやこわばりがあり、手首を手のひら側に曲げたときこれらの症状が強くなるようなら手根管症候群の疑いがあります。
手首を固定したり薬を飲んだり注射をしてもよくならないときは手術を行ないます。ひどくなると親指の付け根の筋肉が麻痺して痩せてしまい細かい動作ができなくなってしまいます。親指と人差し指で丸が作れなくなります。


テニス肘
 手首や指を伸ばす筋肉を繰り返し使う事で、肘の外側で炎症を起こし痛みを認めます。テニス以外にもゴルフやその他の作業でも起こすことがあり、上腕骨外上顆炎といいます。
 ストレッチ、装具療法や内服・注射で治療しますが、効果がなく痛みが強く長引く場合は稀に手術を行ないます。

 

おわりに

 手は人の生活、特に高いQOL(Quality of Life)を得るためにはなくてはならないものの一つです。その守備範囲は、前述の上肢全体に及び障害も腱鞘炎・打撲・骨折から重篤な障害までさまざまですが、一度障害が発生してしまうと日常生活や社会環境に大きな影響を招いてしまいます。手の障害は、日常の注意や装具をつけたりで予防できるものから薬や注射で治るもの、手術をしなくてはいけないものまでたくさんありますが、そのほとんどは治療によって治すことが可能です。
 手の障害でお困りの方やご心配な方はお気軽に一度ご相談ください。

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