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病理診断科

ご挨拶

病理診断科は、2015年8月に検査科より独立し、新たに設置されました。これは、当院が細胞レベルで病気を治すことを重要視し、 医学の進歩を up to date に取り入れてもっとも理想的な治療を提供するための努力の一環です。
病気の原因物質(DNA、RNA、蛋白質、脂質)を細胞レベルで見つけ出し、 個々の病因に直接かつ体にやさしい治療を提供することを目指します。

病理診断科の医師(病理医)は、病気の組織から異常細胞を顕微鏡で観察し、 どうしたら異常細胞が削減するのかを臨床各科の医師と共に考えます。
さらに、佐々木研究所の研究活動と有機的に繋がり、細胞内の物質異常を一目でご理解いただけるように、 日々、工夫をして参りたいと存じます。

 

医師紹介

岩屋 啓一 (科長 兼 病理部長)

  • 日本病理学会認定病理専門医・研修指導医
  • 日本臨床細胞学会細胞診専門医

   専門分野:病理診断学

基本方針

  • 1.最新かつ良質な医療を支える
  • 2.医療の進歩に寄与する
  • 3.研究成果を医療に還元する

 

業務の紹介

臨床検査技師5名(臨床細胞学会認定の細胞検査士2名)が勤務しており、経験豊かで高い技術を持ち、下記業務を行っています。



a.細胞診断

子宮から細胞を擦り取って、あるいは皮膚や乳腺などに細い針を刺して、とれた細胞を調べます。 当院は日本における細胞診断の発祥地として知られ、特に婦人科細胞診は輝かしい伝統に裏打ちされた正確な診断技術が継承されております。 診断に難渋する症例も、日々、確実に診断しております。

b.生検診断

内視鏡検査で病変を正確につまみ採ったり、皮膚や乳房などにできものができたときに適当な大きさで採ったりする検査を「生検」と呼びます。 採れた組織を病理医が顕微鏡で観察して病理診断を行い、治療方針が決定されます。

c.手術臓器の診断

手術で採られた臓器を、国家資格をもつ臨床検査技師が顕微鏡標本をつくります。顕微鏡標本を観察して、病変は取りきれたのか、 がんの場合、追加治療は必要なのか、治療方針の決定に役立つ詳しい情報を臨床医に提供します。ひとそれぞれが個性や能力が異なるように、がんもそれぞれ異なります。
(下図)その違いを、ゲノムの可能性も含めて様々な方法で解析いたします。


症例1 ゆっくり大きくなる癌


症例2 すぐに全身に広がる癌

d.手術中の迅速診断

手術中に採取された病変組織から迅速に病理診断が行われます。診断結果は執刀医に速やかに連絡され、手術方針が決定されます。

 

研究成果の医療への還元

a.遺伝子診断・治療への貢献

肺癌の遺伝子治療後に生検を行いました。癌細胞は核がばらばらになってほとんど死んで(アポトーシス)います。治療によく反応していることがわかります。

 

b.新しい病理診断技術の開発

脂肪肝に蓄積された中性脂肪のシグナルを拾って画像にしました。定量性および定性性に優れます。高脂肪を摂取すると脂肪肝になりますが、 抗酸化物と一緒に食事を摂ると脂肪肝が軽減されることがわかります。
(中央大学 西川可穂子教授、日本電子株式会社 伊藤、橋本らとの共同研究)

 



MALDI-TOF-TOF タンデム質量分析計


 ・MALDI-TOFMSとして、世界最高の質量
  分解能 60,000 を実現

 ・高いプリカーサイオン選択性と、
  高エネルギー衝突誘起解離により、脂質の
  詳細な分子構造解析が可能

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